まず、健康からいいますと、喫煙男性は、非喫煙者と比べて肺がんの死亡率が4.25倍高くなっています。そのほかも、口腔・咽頭がんが3倍、食道がんは2.24倍、肝臓がんは1.61倍です。
また、数本数が多くなるほど危険性が高くなります。1日に1~4本を吸う人が肺がんで死亡するリスクは、非喫煙者の2.5倍なのに対し、35本以上吸うヘビースモーカーは、8.4倍とされます。
始末が悪いのは、虚血性心疾患(心筋梗塞、狭心症など)や脳卒中の危険性は1.5倍。循環器病の危険性も高く、急性骨髄性白血病、肺炎、歯周病などのリスクも増えています。
そのほか、味覚や嗅覚が低下したり、顔のシミが増えたり、ほおがこけて老け顔になる「スモーカーズフェイス」という症状も出ます。
かって、米国では、たばこの流行で突然死が増えたことから、たばこと死のイメージをだぶらせて『棺桶の釘』といわれたこともありました。
たばこを吸わないひとには、たばこは、においが衣服につく、副流煙を吸い込むのも迷惑極まる
吸い殻のポイ捨てで町を汚くする、喫煙者のマナーの悪さも気分が悪くなります。
禁煙タクシーは、三大都市圏では大阪だけが未実施になっていますが、タクシーは禁煙の方向です。
未成年者の喫煙もしばしば社会問題になりますが、喫煙禁止法は、すでに明治33年施行されています。というのに、未成年の喫煙者が減らないのも気になります。未成年者の喫煙もからだによくないのです。20代の喫煙者千人のうち、高校卒業までにたばこを吸い始めた人が45.9%と多いのですが、喫煙開始年齢が早いほど肺がんで死亡するリスクは高くなります。15~19歳に吸い始めた人は、未喫煙者の5.5倍と怖ろしい数字になっています。
今回、1箱400円となりますが、これでは安く、1箱1000円以上にして、これを機会に禁煙に走る人が増えるのが望ましいという意見もあります。
しかし、たばこ税は、年間2兆円の税収を稼いでいます。これらのリスクがあるのに、たばこを吸っている人に驚くばかりです。未来の予測で、日本で喫煙者がいなくなることはあるのでしょうか。
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