2010年2月12日金曜日

トヨタの品質問題

 想像以上に問題が大きくなっています。当初、わたしが気になったのは、2月4日の品質担当常務である横山裕行氏の会見でした。「車自身には問題ない。運転する人の感覚の問題です」と話しました。感覚だけの問題では、こうは話が大きくなりません。このときの横山氏のYシャツは、わたしも詳しくはありませんが、テスタストライブブルーといわれるものだと思います。襟は白で、身の部分がブルーのタテ縞になっているものです。このシャツは、高級役人がよく着ています。北朝鮮問題のときに1億を敵にした外務省の田中均氏も着ていました。こういう会見には、ふさわしくないシャツで、顔もテレビに出れてうれしいというような雰囲気を漂わせていました。このひとがトヨタの品質のトップです。今回の件もさもありなんという感じです。品質を担当する人は、シャツのおしゃれに気を遣うよりも、品質に気を遣ってほしいものです。メーカーであれば、こういう席には、作業着を着て出るのが当然です。トヨタの品質部門も文系に占められたのかと愕然となりました。もっと現場を大事にする人でないと、メーカーの幹部は、勤まりません。この問題は、長引きそうです。単にブレーキだけの問題ではないでしょう。
 さすがに2月5日には豊田章男社長が会見に臨みましたが、すでに遅く、品質問題は世界を駆け抜けました。上がった4車種だけでなく、そのほかの機種もどんどんユーザーからクレームが上がって来るでしょう。トヨタは、日本の代表的な企業ですから、もう一度、基本に戻って真摯に品質、生産問題に取り組んでほしいものです。第2のソニーにならないことを祈ります。
 個人タクシーの運転手にもトヨタの評判は、よくありません。サービスの悪さを散々聞かされました。もうけ主義に走り過ぎているとも。さもありなんと思います。


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