昨年12月、天皇と中国の習近平副主席との会見に反対していた羽毛田宮内庁長官(67)が、会見が決まると、急遽、記者会見をわざわざ開きました。席上、「厳格に守って来たルールが破られたのは残念。2度とこういうことがあって欲しくない」と発言しました。すなわち、天皇と外国要人との会見日程を事前調整する「1カ月ルール」を政府が無視したといって、異例中の異例と騒然とさせました。小沢幹事長の強い調子での宮内庁長官を非難する声明に及んで、「また、小沢が邪まなことを強引に行ったとして、これにマスコミやコメンテーターの分けの分からない人が、ちょうちんをつけて騒ぎ立てました。
ところが、15日の衆院予算委員会で平野官房長官が、03年から09年12月までの間にルール外の会見が計6件あったと答弁しました。直近では、05年2月に1件ありました。羽毛田氏が宮内庁次長になったのが、01年4月でしたから、かれは、この6件すべてを見ています。また、昨年11月に来日したオバマ大統領の訪問日時も大統領の日程がコロコロ変わったために、大統領との会食日時も即位20周年記念行事の日程も何度も変更されています。また、宮内庁によれば、「1カ月ルール」が設定された95年以降、守られなかったケースが22件あったといいます。
昨年12月の緊急会見では、戦後初めて、1カ月ルールが破られたかのように仰々しく述べました。また、08年には、定例会見で皇太子夫妻が天皇を訪問する回数が少ないために天皇が寂しがっておられるとの苦言を呈したりしました。これ以降、皇太子夫妻、特に雅子様に対するマスコミのパッシングが増えたことはご存じのとおりです。どうやら、羽毛田氏は波風を立て、マスコミの前に立つのが、お好きなようです。天皇会見を政治問題化して、陰でほくそ笑んでいたところもあります。
いずれにしろ、こういう人は、宮内庁長官には向いていません。鳩山首相は、宮内庁と検察庁は、内閣が手を加えない場所としていますが、この判断は、間違っています。このあたりも鳩山首相が首相らしくないところです。今、国民は強いリーダーシップを望んでいます。羽毛田宮内庁長官はすぐに引責辞任させるべきです。一般国民が、小沢氏に対して、現政権に対して、誤ったイメージを持たせます。
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