2010年2月8日月曜日

貴乃花親方の理事当選

 朝青龍の引退などがあって、古いニュースになってしまいましたが、この件には、触れないわけにはいきません。2月1日の日本相撲協会の理事の選挙で貴乃花親方が10票をとって、当選しました。貴乃花には、7票しか入らず、当選はないと予想されていましたが、他の一門から3票をとり、当選したわけです。その代わりに、立浪一門の大島親方(元大関旭国)は8票しかとれず、落選しました。貴乃花の3票には、立浪一門から2票、二所ノ関一門から1票が投ぜられたようです。立浪一門の犯人探しで、とうとう安治川親方(元幕内光法)が、名乗り出ました。そして、退職することを表明し、2月3日に退職届を相撲協会に提出しました。相撲協会は、最初はすんなり受理する予定だったのでしょうが、世間の風と監督機関の文科省からも一言あって、遺留し、安治川親方もこれを受けて残ることになりました。安治川親方の貴乃花への投票には、音羽山親方(元大関貴ノ浪)からの説得もあったようです。安治川親方の投票行動には、一種のすがすがしさを感じたものです。
 立浪のあと1票は、誰かということで、立浪部屋所属の立行司の木村庄之助が名指しで疑われたようですが、「冗談にもほどがある」と血相を変えて怒ったそうです。結局、立浪のあと1票と二所ノ関の1票は、誰が貴乃花に投じたか分かりません。
 貴乃花を知る人が、かれを褒めているのは、他の親方が、奥さんにチャンコ料理屋さんをやらせたり、副業に走っているのに、貴乃花はそういうことには一切行わず、相撲一筋だそうです。これは、現役時代とまったく変わっていません。
 貴乃花は、教習所長におさまりましたが、若手の教育には、適任だと思います。相撲協会は、朝青龍の引退によって、ヒール役がいなくなり、面白さが減ってしまいます。ただでも人気が落ちているのに、さらに落ち目になります。良くも悪くも朝青龍で観客をひきつけていたこともあり、今後は、若貴時代のように新しい日本人のスターを育て上げ、もう一度相撲人気を盛り上げてほしいものです。

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