この約5年間で爆発的成長を遂げ、プロ野球球団まで買収したソーシャルゲーム業界の先行きに、にわかに暗雲が広がって来ました。
「コンプガチャ」とは、カードゲームで1回数百円を支払って何枚カードを引き、ある組札が揃うと、より強い札が手に入るという仕組みのことです。これが景品表示法で禁じられる「絵合わせ」に該当するとして、規制が検討されているわけです。カードを何百枚も引き、月に数十万の支払いが発生するといったケースが多発したことも社会問題になりました。小学生が、何十万円も遣ったということもあるようです
現在のユーザーがゲームをしなくなると、利益は3~5割落ち込むといいます。このまま人気が衰えて低額利用者の熱も冷めると、ドミン倒し式に減益が始まり、グリーでは8~9割、DeNAでも5割以上の利益が吹き飛ぶ可能性があるといわれています。
もっと怖いのは、かつて消費者金融業界を崩壊に追い込んだ「過払い返還請求」と同じ事態が起きるという予測も囁かれています。
コンプガチャによる売り上げは、一説にはグリー・DeNAの2社で1000億円ともいわれます。両社にはそれぞれ約500億円もの現預金がありますが、返還請求が認められれば、あっという間に底をつきます。
グリーの田中(良和)社長の性格なら、海外への布石は打っているでしょう。特に米国法人では、相当な資金を投じて顧客の開拓とシステム開発を手掛けているし、アジアへの進出も順調。グリーの会員数は2億3400万人のうち既に87%が海外だといいます。
いずれにしろ、このような楽して儲けようというのは、いかがなものでしょう。
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