1963年、『征服者』の監督ディック・パウェル、リンパ系の癌と肺癌移転のため死亡。
『征服者』の男優ペドロ・アルメンダリス、リンパ系の癌で余命三ヶ月の宣告を受けて自殺(すでに4年間、腎臓癌と闘病後)。
『征服者』のアート・ディレクター、キャロル・クラーク、前立腺癌に罹患する。
『征服者』のメイクアップ・チーフ、ウェブ・オーバーランダー、肺癌の切除手術を受ける。
1964年、『征服者』の男優ジョン・ウェイン、肺癌のため肺切除の手術を二度受ける。
1965年、『征服者』の女優ジーン・ガースン、皮膚癌を発病(後年、乳癌を発病後、乳房を切除。)
1968年、『征服者』のロケに同行したティム・バーカー(スーザン・ヘイワードの息子)、口内腫痬のため摘出手術を受ける。
1969年、『征服者』のロケに同行し、端役で出演したパトリック・ウェイン(ジョン・ウェインの息子)、胸部腫痬のため手術を受ける。
1974年、『征服者』の女優アグネス・ムーアネッド、子宮癌のため死亡。
1975年、『征服者』の女優スーザン・ヘイワード、皮膚癌、乳癌、子宮癌を併発しながら脳腫痬のため死亡(約10年前から発病)
『征服者』のロケに同行したマイケル・ウェイン(ジョン・ウェインのもう一人の息子)、皮膚癌を発病。
1979年、『征服者』男優ジョン・ウェイン胃癌の手術後、腸癌のため死亡。
だがこの災厄は、1979年で終わるものでもなければ、これだけの人間に限られたものでもありませんでした。今日までのところ分っているかぎりでは、ハリウッドから撮影に参加した220人のうち、驚くべきことに91人が癌にかかっているのです。しかもこのうち、46人が、死亡しています。
この『征服者』集団における癌の特徴は、きわめて持続性の長い因子が、これらの人の体内に宿っている、という点にあります。それは、通常では考えられないほど長いものです。癌の手術後(つまり癌のシコリを取り除いたあと)、通常では数年間が勝負だと言われています。この数年間のヤマを超えれば、多くの人が充分な安心感を持って生活し、癌に打ち勝ったことを証明できます。
しかし、『征服者』集団には、そこに“なにか”特異な因子があります。関係者は1954年のユタ州から、ジョン・ウェイン死去の1979年まで、実に25年(四半世紀)にもわたって恐怖におびえ続け、その魔手から逃げられないのです。
彼らばかりか、『征服者』ロケのためハリウッドから来た220人のほかに、ユタ州のインディアン、シヴウィット族が300人ほどエキストラとしてこの映画に参加していましたが、その人たちの間にも続々と癌患者が発生し、異常な死人の続出し、彼らの多くのひとが不安を抱いています。
シヴウィット族を一部族に持つペイ-ト族は、いまや絶滅の危機に瀕しています。
ユタ州のロケ地には“なにか”があったに違いありません。
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