2009年3月27日金曜日

小沢続投

 西松建設の巨額献金事件に小沢一郎民主党代表の公設秘書の起訴で決着がつきました。これは、巨額献金というよりも巨額裏金作りでした。巨額献金というにしては、10年間で3億円程度。西松建設の裏金が200億円とも300億円ともいわれていますので、その資金の流れを調べていくと、西松建設の政治団体を通じて、一部が小沢一郎事務所に献金をされていることが分かりました。この政治団体には、二つあり、小沢事務所以外に多くの国会議員、県会議員に献金をし、パーティ券の購入を行っていました。

 結局、大久保公設秘書の起訴理由は、政治献金収支報告書虚偽記載でした。どうみても、「間違いでした」で、済む内容のように思います。また、従来、検察が起訴するのは、金額が1億円以上といわれていたと思います。今回は、ふたつ足しても3500万円です。それでも、東京地検は極めて悪質と述べていますが、小沢氏が言うようにこれまで、このレベルでは、逮捕や強制捜査、起訴はなかったように思います。もともと政治献金そのものが、おかしいように思います。医師会や経団連は、多額の政治献金を政治団体を作って自民党に献金しています。宗教団体なども同様です。西松建設と同じ建設会社も同様のことをやっていますし、選挙になれば、建設現場に集めて投票所に送り込んだりしています。そう考えて来ますと、意図的な操作であったと思われても仕方がありません。検察が公平、公正を期すのであれば、民主党など問題にならない金を集める自民党などは、首を洗っておかねばならないでしょう。対岸の火事で高みの見物になれないはずです。

 西松は、約4700億円程度の売り上げ、これとほぼ同規模の建設会社が大東建託5350億円、戸田建設4400億円、前田建設4200億円、三井住友建設4200億円です。これの数倍大きいのが鹿島の13800億円、清水14000億円、大成建設15200億円、大林組13400億円、竹中工務店は未上場ですので分かりません。売上は、いずれも2007年で金額はいずれも約です。これらの企業は、多かれ少なかれ、西松と同様の献金をしていることは容易に推測できます。政治資金規正法の立法は、国会議員に任せず、民間で立法のための研究を行うことが必要のようです。泥棒が自分をガチガチに縛ることは出来ません。それと同様に国会議員が自分をガチガチに縛る法律をつくるはずがありません。

 最後に、小沢代表は辞めるべきだという国会議員もいますが、大久保秘書が認めていない段階で辞任すれば、秘書が認めていないものを小沢氏が認めたことになります。今の段階では、辞めるべきではありません。前原氏や産経、日経なども辞めるべきだとの論調ですが、これはおかしいと思います。世論をリードする新聞は、慎重にあるべきです。特に産経は常に自民べったりの論調ですので、いずれ多くの読者をなくすでしょう。

 

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