キリン食生活文化研究所が主要国の昨年のビールの消費量統計を発表しました。それによると世界の総消費量は前年比5.6%増の1億7552万klで22年連続で増加しました。よく譬えに出される東京ドームをビールジョッキに見立てますと、前年比7.5杯増の約142杯に相当します。そう言われても、少しピンと来ません。国別では、中国がダントツの1位で5年連続で首位を維持しました。実に全消費量の22.3%を占めています。ブラジルとロシアは1000万klの大台を突破しました。やはりBRICsは経済の伸びと同様にビールの消費量が伸びているようです。インドはどうなのか分かりません。しかし、日本、ドイツ、イギリスは前年割れです。少子高齢化やアルコールの好みが多様化したことが影響していると分析しています。
数年前、中国でビールを注文しても冷えていないことが多々ありました。その時から瓶ビールの栓を抜くときには、必ず冷えているかどうかを確認してから栓を抜く習慣がつきました。今では、笑い話になっていますが、冬でもぬるいビールが出て来るのです。冷蔵庫に入れなくても店の外に出していれば冷えるだろうと言ったことがあります。一般に中国人は、冷たい飲み物は体に悪いと思っています。しかし、最近は、さすがにぬるいビールは飲まなくなりました。
順位 | 国名 | 総消費量(万kl) |
1位 | 中国 | 3913(11.8) |
2位 | 米国 | 2485(1.5) |
3位 | ロシア | 1105(15.1) |
4位 | ブラジル | 1008(7.7) |
5位 | ドイツ | 919(▲3.7) |
6位 | メキシコ | 633(5.3) |
7位 | 日本 | 628(▲0.3) |
8 位 | イギリス | 533(▲4.4) |
9位 | スペイン | 365(1.4) |
10位 | ポーランド | 346(9.1) |
0 件のコメント:
コメントを投稿