2008年12月17日水曜日

太宰府での日中韓3カ国首脳会談

1213日、福岡県太宰府市で日中韓3カ国首脳会談が開催されました。麻生首相のはしゃぎ過ぎがひときわ目立っていました。残念なことに、やはりこの人は、ガキだなと思わざるを得ません。今、北京に来ていますが、この会談で麻生首相のはしゃぎぶりが報道され、この人はどういう人かと尋ねられました。中国人の目にも麻生首相のおかしさが解せないようです。

この会談は宿泊なしで、日帰りで行われました。太宰府は古代から中国、朝鮮半島に向けての玄関口でした。古代から那の津と呼ばれ、当時の国際交流の原点でもありました。奴国に比定される福岡市の平和台球場の跡には迎賓館に相当する鴻臚館も築られていました。そして、会談が「九州国立博物館」で開かれたのも、知的な雰囲気も漂い、外務省としては、久しぶり(初めての?)のヒットと思いました。ここには、卑弥呼が光武帝に貰ったという、あの「漢の倭の奴の国王」の金印も展示してあります。いくらでも話すネタはあったでしょう。また、太宰府には、菅原道真公を祀る太宰府天満宮があります。麻生首相は、まさか菅原道真を知らなかったのではと思ったりします。なぜ、少しでも案内しなかったのでしょう。そこで、梅が枝餅を食べていただかなかったのでしょう。歩いても、すぐです。時間がなかったのであれば、車で移動しても散策の時間を入れても1時間もあれば十分です。そういうとすぐに警固の話を持ち出すのでしょうが、警固というのは、やろうとおもえば出来ます。逆にいくら警固をしても暗殺しようと思えばできます。 

 大宰府には、都府楼跡もあります。大宰府政庁がったところです。ここを散策しながら、野点を楽しみながらの会談はどうだったのでしょう。麻生首相が、おふたりにお手前を披露します。こういう日本文化もあったのかと温首相、李大統領も感心してくれたでしょう。麻生首相の人気も知らず知らずに上がったはずです。また、日中韓の古き良き時代に三者三様、思いをはせることが出来たはずです。キャッチボールをしてもよかったでしょう。温家宝首相が投げ、麻生首相が打ち、李明博大統領がキャッチャーをつとめます。絵にもなります。従来の会談にはないいい会談になったはずです。会談の内容などは、部下にまとめさせておけばいいのです。共同声明を見ても、中身はまったくありません。三者が会ったということ以上の価値はありません。東京でもなく、大阪でもなく、京都でもなく、大宰府を選んだメリットが大きく生かせた日中韓3カ国首脳会談になったはずです。

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