パナソニックが三洋電機のTOBによる買収を打ち上げて以来、かなりの時間が経過しています。ゴールドマン・サックスなどは、1株200円以上を要望しています。しかし、パナソニックは、120円を提示。あまりの差によって、ゴールドマン・サックスは交渉を拒否しました。するとパナソニックは、大和証券と三井住友銀行と話を進めています。この2社のシェアは、40.6%。GSのシェアは29%です。パナソニックはこの2社の保有株を買い取り、三洋を支配下におく方針のようです。12月4日の終値は、21円下がって、148円です。この下がり方も、インサイダー取引のにおいがします。パナソニックは依然として120円の提示価格を変えていません。通常、TOB価格は時価の10~20%アップが通常です。したがって、現在の価格の148円でも160~177円です。もし、大和と三井住友がパナソニック提示の120円を呑めば、大損です。株主訴訟を受けても仕方がないくらいの損を蒙ることになります。もっとも大和、三井住友、GSの買った金額は、70円ですから、120円でも大儲けです。しかし、忘れているのは、一般投資家です。一般投資家の多くは、もともと200円以上で買った人が多いと思われます。時価よりもはるかに安い価格で、一般投資家のいないところでの取引は、当然、怒りを招くでしょう。パナソニックにもダーティなイメージがついて、好ましくありません。たしかに買収には、巨額の資金が必要です。しかし、それを出すのがいやなら、今回の買収は白紙に戻すべきでしょう。
2008年12月6日土曜日
パナソニックの三洋買収
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