イスラム協会を9/11被災地に建設する計画に対して、被害者から多くの批判が出ています。地元ニューヨーク州選出のキング下院議員(共和党)は、「オバマ大統領は政治的正しさばかりにとらわれている」とコメントを出すなど、反発の声が上がっています。CNNなどが今月初めに、実施した全米世論調査では、68%が建設に反対し、賛成は29%とどまっています。
建設が予定されているのは、テロで崩壊したニューヨークの世界貿易センタービル跡地(グランド・ゼロ)のわずか2ブロック北の一角です。地域住民の会合で計画が明らかにされ、遺族らを含む市民から「感情を逆なでするもの」と異論が出ました。
イスラム教普及団体「コルドバ・イニシアチブ」が、予定地のビルを取り壊し、総工費1億ドル(約85億円)でモスクや講堂、プールを含む13階建ての施設建設する計画です。
2008年大統領選の共和党副大統領候補だったサラ・ペイリン氏は、モスクを「不必要な挑戦」で、平和を望むイスラム教徒なら計画に反対すべきだ」と述べていました。
しかし、ブルームバーグ市長は、「米国の政教に分離に対する重要なテストでもある」と述べ、建設にゴーサインを出しました。
反対派には訴訟に持ち込んででも阻止しようとの動きもあります。一方、建設側も、別の土地を提供するというパターソン・ニューヨーク州知事の申し出を断るなど対立はやんでいません。
オバマ大統領は、8月13日の夕食会では、「私は大統領として、かつ一市民として、イスラム教徒が他の宗教の人々と同等の権利を有すると確信している」と強調しました。対立は今後、中央政界巻き込んで激化する可能性もあります。
しかし、犯行を犯したのが、イスラム教徒と明確になっており、6000人以上の死者を出した家族の心の痛みが消えていない以上、これらの犠牲者の家族の気持ちを逆なでにするモスクの建設は、9/ 11の被災地近くに建設する、またこの建設を認める必要はないと思います。
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