8月19日の鳩山グループが開いた研修会には、小沢元代表をはじめ、160人が参加しました。小沢一郎を鳩山グループ50人が全面支援するようです。一方、菅グループが40人、前原グループが40人、野田グループが30人と合わせても110人です。数では、問題になりません。
ここでは、「民主党は原点に戻り、『国民の生活が第一』の政策をひとつひとつ実行する」と宣言しています。菅首相が右に左にとぶれ、財務官僚に取り込まれたのを見て、小沢氏は『俺がやるしかないのかな』と思いはじめているようです。
菅首相は、どういうわけか簡単にマニフェストの実現をあきらめ、国民との約束を破ろうとしています。小沢氏は本気で『これでは民主主義は成り立たない』と憤っているといいます。
「検察審査会の再議決は、審査員11人が全員交代したため、代表選後の10月にズレ込む見通しです。小沢首相が誕生していれば、本人の起訴は免れます。憲法75条には、「国務大臣は在任中は、内閣総理大臣の同意がないと追訴されない」と記載されています。検察や検察審が政治的思惑で、“小沢潰し”を仕掛けているのだから“目には目を”で、力ずくで対抗すべきだという考え方は党内にも結構あるのです」と民主党関係者は語っています。
政治評論家の小林吉弥氏は、小沢氏が政権の中枢にいれば、これほど醜い姿をさらすことはなかったといいます。さらに、「小沢さんは原理原則を大事にし、筋を通す人です。国民との約束を反故にし、簡単に修正するなどは、あってはならないこと。約束を守れない場合は党を割る。理念を放棄した菅首相のやり方には怒り心頭」と語っています。また、「昨年の総選挙で約束して議席をもらった。政権をとったら、金がないからできませんなんて、そんなバカなことがあるか。国民との約束はどんなことがあっても守るべきだ」とも語っています。
菅氏は、官僚以外の意見について聞く耳を持たないようです。元外務省主任分析官の佐藤優氏は毎日新聞(7月21日付)に「偏差値秀才、松下政経塾OBといった青二才や権力亡者しかまわりにはいなくなりました。菅首相が偏差値エリートの官僚と同じ発想で、このままでは国家が壊れます」と書いています。おまけに、外交も効果ゼロ。政治評論家の山口朝雄氏は「脱小沢で喜んでいるのは官僚と自民党、大マスコミといった旧政治勢力のみです。旧勢力が“捏造”した「小沢辞めろ」の世論に踊らされ、小沢を切りましたが、同時に、国民が支持した理念やマニフェストも捨てたのです」と痛烈です。今の菅体制では、日本を浮上させることも国民を安心させることも不可能でしょう。どうすればいいのかも判断できないようです。
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