杉並区は、8月2日、都内最高齢の113歳の女性が、住民登録がされている同区成田東5丁目に住んでおらず、所在が確認が出来ないと発表しました。杉並区には、100歳以上の高齢者が約250人もいるといいます。都内では、足立区の「111歳男性」がミイラ化で見つかっています。
愛知県や静岡県などでも100歳以上の高齢者の24人が所在が確認できていないことが分かっています。8月9日のテレビ朝日では、100歳以上の76人が生存不明だそうです。
厚労省は、1963年から100歳になる高齢者に記念の銀杯と首相名のお祝い状を贈呈して来ましたが、その際に、当然、存命を確認しています。しかし、具体的な確認方法まで指示していませんでした。したがって、結果的に本人が生存しているかどうかは確認出来ていません。
住民情報は、主に住基ネットで管理していますが死亡届が出されないかぎり、存命扱いになります。生きているかぎり、年金は支給されます。中には、年金搾取に近い悪質なケースもあるようです。
高齢者で思い出すのは、きんさん、ぎんさんです。きんさん、ぎんさんのまわりに家族が集まって、なかよく過ごしている光景がテレビで放送されましたが、幸福そうでした。このご家族もどうなっているのでしょう。一度、追跡してほしいものです。
こういう無機質な社会になったのは、小泉・竹中路線が、自己責任を押しつけ過ぎた歪が問題の背景にあるのではというメディアもあります。長生きは悪、迷惑という風潮だけは作ってほしくありません。年寄りも子どもも、社会の宝という意識が必要でしょう。お年寄りが立っているのに、シルバーシートに平気で座っている中学生、高校生の教育、指導も必要でしょう。
これによって日本の平均年齢は、下がるのではと、中国あたりが言っていますが。平均年齢は、生まれてきたこどもが何歳まで生きるかを予測したもので、男95歳以上、女103歳以上は、統計に入っていません。したがって、今回の高齢者の行方不明で、平均寿命が変わるということはないそうです。 わたしの家系は、90歳以上は、これまでもいませんので、今回のように、どこに行っているかわからないというひとは、幸いにいませんが、こどもや、孫、ひ孫に囲まれて幸せなはずの高齢者が、厄介者扱いされている社会現象が、残念に思いです。
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