少し古くなりますが、6月15日の閣議で、丹羽宇一郎氏(71)が駐中大使に決定しました。民間からの大使は、珍しいもので、特に中国大使にチャイナスクール出身者以外がなることも稀なことです。
丹羽氏は報道機関との会見で、中国の軍事増強を暗に認めるような発言をしたようです。また、中国との日中自由貿易協定(FTA)をできるだけ早く協議に入りたいとも語っています。これは、大きく期待したいものです。是非、経済界で鍛えた能力を発揮してほしいものです。
今回の丹羽氏の人事は、外交における政治主導を示す一例と受け止められていますが、佐藤優氏は、「この見方は一面的だと」と語っています。新潮45 8月号によると丹羽氏の就任と同時にカナダ大使をつとめていた西田恒夫氏が国連大使に就任しました。鈴木宗男衆議院外務委員長は佐藤優氏に「外務省は、中国大使ポストを丹羽さんに譲る代わりに、西田を国連大使の昇格させる取引をしたな。これで、外務省官僚主導体制が強まるだろう」とつぶやいたそうです。この西田氏は、外務官僚らしい傑物で、以前に『週刊現代』で、公明党・創価学会をぶった切ったときに「学会の会員数は大きく減っていると聞いている。書籍や雑誌など電車の中吊り広告をかなり出しているのは、その危機感の現れだろう。そもそも池田大作は金正日と一緒だ。北朝鮮のマスゲームも、発会を真似したらしいね」とも話したようです。この西田氏がどのような辣腕を発揮するのか。国民にとっていい方向になることを祈るばかりです。
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