2011年4月6日水曜日

福島原発の数年続く恐怖(1)

 42日の日刊ゲンダイにも「現在続いているのは原子炉を安定停止させるための冷却作業だ。しかし、これが一向に進まない」。

「炉心が高温だから、水がすぐに蒸発する。一方、蒸発しない水(汚染水)が漏れて建屋内にたまり、冷却ポンプなどを動かす電気系統の修理ができない。この汚染水を捨てようにも保管タンクが足りない。で、モタモタしていると炉心温度が再び上昇。仕方ないから人海戦術でまた水を入れる-この繰り返しです」と書かれています。

そうこうしているうちに大気、海水へと汚染はますます広がっています。事故処理の“入り口”がこれまでは、“出口”なんて全く見通せません。

内閣の原子力委員会の専門委員で、中部大教授の武田邦彦氏はこう言っています。

「原発の冷却作業自体は45月の連休前ぐらいに落ち着くと見ています。ただし、問題はそれからです。放射性物質は半減期30年のものが多いため、なかなか線量が下がらないからです。福島の人の被爆も長期間になるでしょう。

どのぐらい汚染が広がるのか分かりませんが、本来は政府が今から土壌、水の汚染対策を行うべきなのです」と語っています。

武田氏はテレビなどに環境問題でよくテレビに出ています。ペットボトルの分別回収などは、反対の立場をとっています。いつもは楽天的な発言をしているこの人ですら、福島原発の事故には、悲観的です。(明日に続く)

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