テレビ事業は、ピーク時の09年度は1兆円を越えていました。
パナソニックは、液晶とプラズマを追いかけたことが失敗だったと思いますが、これほど鮮明な経営者の判断ミスは、いずれ経営の教科書に載るでしょう。“二兎追うもの”の典型のように思います。
パナソニックは、1997年に初めてプラズマテレビを発売しましたが、日立が08年度、パイオニアが09年度に次々と撤退し、液晶テレビに替ってゆきました。
プラズマテレビについては、昔から、首を傾げることがありました。まず、EUのRoHSには、プラズマテレビは合格しないはずです。したがって、特殊な地域以外は、輸出できません。また、中国では、早い段階から販売店の店頭から、プラズマテレビは姿を消しました。液晶テレビの方がいいという評価のためです。それなのに、巨大な設備投資を相変わらず進めました。セミナーなどでも警鐘を鳴らしたことがあるのですが、パナソニックの経営者には、残念ながら届かなかったようです。
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