2010年6月26日土曜日

東大・京大 現役合格率日本一

こう書くと、日本一は、何県と思われるでしょうか。

多くの人が東京、もしくは、灘高のある兵庫、あるいは、横浜、埼玉あたりを想像されるでしょうが、実は、奈良県なのです。表に示しますよう18.55で、断トツの合格率1位です。2位が京都の10.76ですので、大きく引き離しています。ベスト10位を挙げます。

平成22年 東大・京大現役合格率
(卒業生1000人当たりの合格者数)
               現役合格者数
順 都府県  合格率 合計 東大 京大
1  奈良    18.55 228 48 180
2  京都 10.76 239 32 207
3  兵庫 7.80 357 131 226
4  東京 7.46 724 670 54
5  和歌山 6.15 58 16 42
6  富山 5.60 50 34 16
7  大阪 5.28 356 36 320
8  石川 4.65 48 20 28
9  広島 4.64 111 45 66
10 福井 4.00 30 14 16

 なぜ合格率が高いかといえば、奈良には、東大寺学園、西大和学園など有名私立高もありますが、奈良高など公立高校のレベルも高いのです。平成22年の京大の合格者数は2940人ですが、東大寺学園、西大和学園、奈良高の3校の合格者は、計196人で、京大の合格者数の15分の1を占めています。

神奈川なども高そうに思うのですが、13位でした。また東京周辺の埼玉、千葉なども高いかと思いましたが、20位以内に入っていません。よく教育県といわれる長野、群馬も20位以内に入っていません。わたしの出身の福岡県も20位以内に入っていないのは、残念です。
今年の東大寺学園の中高を合わせた県内からの通学者は447人ですが、それに対して、大阪府は500人、京都府は195人、兵庫県24人、その他40人で、県内の通学者は合計1206人の半分にもなりません。

名古屋から通学する生徒もいるのですが、朝5時40分に起床して、6時台の新幹線に乗って、京都経由で通います。こういう生徒は、精神的にも鍛えられて強いそうです。説明をしておきますと、奈良市内というのは、奈良県の最北部にあります。

不動産屋に言わせますと、奈良は、東大・京大の現役合格率が日本一なために、最近では、教育熱心な家庭に大変人気があるそうです。しかし、今からの生徒も大変です。単なる受験のためのテクニックを教える勉強ではなく、創造性に富んだこどもたちを育ててくればと思いますが、世の教育者と自称するひとたちは、合格者の数に一喜一憂しているような感じがして、非常に残念です。これからの日本を再興するような気概のある人を育ててほしいものです。

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