官房長官は、内閣のまとめ役であり、スポークスマンです。一方、幹事長は、党のまとめ役です。これを菅首相は、官房長官を仙谷氏、幹事長を枝野氏としましたが、これは大きなミスです。マスコミは、小沢氏から距離をおいた人事と拍手喝采するでしょうが、これは危険です。このふたりは、あまりに小沢氏を嫌うひとたちであり、小沢氏がもっとも嫌うふたりです。戦国の世のように小沢氏を殺せれば、問題ないのですが、そうではありません。このふたりは、小沢氏の窮地のときに真っ先に塩を塗り込んだひとたちです。小沢氏が忘れるはずがありません。
口で、小沢氏と距離を置くというのは、問題ありません。しかし、この人事のように弁解が効かないやり方は、好ましくありません。
菅氏は、立候補を決断すると、鳩山首相や衆院議長などに挨拶に行きました。この時、菅氏が載っていた車を見られたでしょうか。国産の最高級車です。小沢氏は、カネ云々を言われますが、いつも大衆車のワゴンカーです。
小沢氏にも、2日に亘って、アポを入れましたが、とれませんでした。小沢氏は、菅氏のために会わない方がいいと思ったのですが、菅氏陣営は、「失礼な奴だ」と思いました。そういう中、枝野氏、前原氏、岡田氏が、菅氏支持を表明しました。菅氏は、これに強気になって、「小沢幹事長には、しばらく静かにしてもらっていた方がいい」と余計な発言をしました。
小沢氏は、これくらいのことで、下り坂を下る人ではありません。民主党の隔絶した最大勢力です。協力してもらわないと、党運営が出来ません。ところが、このふたりは、小沢氏ならびに小沢グループを追い込みかねません。そうすると、どうなるか、再び、政界再編です。菅氏は、ふたりに釘を刺しておかねばなりません。ところが、この菅氏は、この空気が読めません。仙谷官房長官は、体調が芳しくありません。枝野氏は、事業仕分けでみるように、目立ちたがり屋です。結局、目立っただけで、実務的効果は、何もありませんでした。これが、もっと実績を上げていれば、民主党の支持率もこれほどに下がっていません。目立っただけで、実績が上がっていないことも一因です。 このふたりも、自分の足らざるところをよく理解して業務に励んでほしいものです。
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