2008年8月13日水曜日

北京五輪の開会式

 開会式をずっと見ていました。NHKが中継していました。
 視聴率は北京は98%、中国平均は68.8%、日本国内の平均視聴率は37.3%(瞬間最高は48.2%)で、東京(61.2%)、ロサンゼルス(47.9%)、ミュンヘン(40.6%)に次いで歴代4位の高視聴率となった。中国の人の喜びが伝わってきました。すごい量の花火を打ち上げていましたので、テロ集団が紛れ込んでいたら大変だと思ったりしましたが、先のブログで書きましたように北京でのテロ活動は不可能です。したがって、安心です。日本選手団の中では、福原愛ちゃんの笑顔が素敵でした。きっと活躍してくれるでしょう。入場の順番でギリシャの次からは、その国の漢字表記の一文字目の画数の少ない順番とアナウンサーが話していました。ギリシャの次がギニアで、文字は「几」という説明をしていましたが、トルコ以下はどういう文字になるのかを紹介しませんでした。また、点火式の最終走者「李寧」のことしりませんでした。NHKの青山アナウンサーたちの不勉強さが出た感じです。しっかり準備をしてほしかったものです。
 開会式の演出について、これを担当した映画監督の張芸謀氏は、「完全な成功を収めることができた」と自画自賛をしていました。しかし、時間が長く、選手は疲れたことと思います。入場行進はまるで閉会式のようなだらだら行進でした。スポーツ選手の入場式という感じではありません。年寄りの散歩のような感じでした。今のお年寄りは、もっとしっかり歩きます。行進で流される曲にもよるのでしょうが、もう少しは、スポーツの最大の祭典にふさわしい入場行進であってほしかったと思います。
 最終走者の李寧氏は、1984年の体操の種目別で金メダルをとった選手でした。このために3ヶ月間、トレーニングをしたようです。空中に釣り上げられていながら、走っているように見せねばなりません。相当痩せたそうです。かれは、世界4位のスポーツ用品メーカー“李寧”ブランドのオーナーです。今回、中国の用品入札を落札したのは、“李寧”ではなく、ドイツの“アディダス”でした。残念ながら、日本のスポーツ用品メーカーは、李寧の風下に立っています。李寧ブランドは、ナイキのデザインを逆にしたへの字形をしているので、李寧がナイキのデザインをパクったのかと思っていましたら(結構、そう言う人が日本人には、多いのですが)、このデザインは、ナイキのブランドよりも早かったそうです。李寧のピンイン「Lining」の「L」をとったデザインです。
 日本のスポーツ用品メーカーは、水着はスピード社に完敗でした。日本のスポーツ用品メーカーは、世界でも結構いい位置にあるのかと思っていましたら、そうでもないことが、このオリンピックで分かりました。どうやら携帯端末と同じ構図を見る思いです。日本から出ていって勝負しないと生き残りは難しいでしょう。
 演出では、中国の発明といわれる紙、印刷機、羅針盤などを巻物風で紹介していました。演者たちのシャツにLEDが埋め込んであり、これがいろいろの色を発光させ、これまでにない演出といえます。巻物は、映画のスクリーンを思わせました。映画監督の発想です。
 また、表現の仕方は、張監督得意の秦の時代を思わせる感じでした。兵馬俑の兵を模した感じでもありました。演者の多くは、人民解放軍の兵で、一糸乱れぬ動きは、さすがでした。点数をつけると及第点ですが、座ってみる映画でもこの時間は長すぎます。メリハリが少しなかったようにも思います。
 開会式に使った装置は、陸上競技が始まる前に撤去しなければなりません。これもなかなかの作業だそうです。24日の最終日まで楽しみたいものです。果たして日本は、何個の金メダルをとるのでしょう。
写真は、Wikipediaよりお借りしました。

0 件のコメント: