2008年8月20日水曜日

女子マラソン

 女子マラソンは、まったくの期待はずれに終わりました。野口みずきは、早々と出場辞退し、土佐礼子は途中で棄権。中村友梨香は13位。バルセロナで有森裕子が銀、アトランタで有森が銅、シドニーで高橋尚子が金、続いてアテネで野口みずきが金、そしてこの北京はメダルなし。中村の力不足はどうしようもなかったにしろ、陸連、JOCはなぜ早々と補欠選手の森本友(大阪国際マラソン2位)の選手登録を解除したのでしょうか。森本は、北京に行ける状態ではなかったようですが、それなら別の選手をエントリーしておかなかったのでしょうか。レースの前日の監督会議まで変更は可能だったのです。土佐礼子にしても右外反母趾がひどい状態であれば、なぜ早くに出場できない旨、申し出なかったのか。彼女が登録抹消されると夫の村井啓一コーチも北京に行けないためにともかく走ろうと思ったのでしょうが、見ていたマラソンファンはがっかりです。高橋尚子が言うように人に“どきどき、わくわく”させてくれねばなりませんが、スタート当初からがっかりです。
 陸連の沢木氏などは、丸坊主にしてもいいくらいのミスでしょう。結果云々を言っているのではなく、野口の怪我は、早くに分かっていたわけですし、土佐礼子もそうでしょう。福士加代子などは、土佐礼子の外反母趾を見て、とても走れるような状態ではなかったと言っていました。それなら、早くに高橋尚子などに出場の準備をさせておけば、結果が芳しくなかったとしても観衆は納得できました。   陸連が許せないのは、代表は3人しか出せないのに選考レースが4つあることです。主催者から協賛金として1億円が出るために3レースにすることができないのです。金につられて悲しいかぎりです。陸連幹部は、オリンピックの始まる前に女子マラソンとハンマー投げの室伏広治の二つの金メダルは確実と公言していましたが、どちらも無残な結果に終わりました。陸連幹部、高野進監督、沢木氏などは、役職を辞して、後進に道を譲るべきでしょう。それにしても、ルーマニアのトメスクの強かったこと。最初から独走でした。

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