100、200平泳ぎで北島康介が金メダルをとりました。このときばかりは、北京オリンピックに行かずに、この瞬間を見れなかったことを残念に思いました。正直、アテネオリンピックまでの北島は、好きではありませんでした。少し水泳がうまいだけで、大きな顔をしているなという感じもし、軽薄な男にも見えました。
この4年間は、かれにいい経験と試練を与えたようです。200メートルの決勝の後のインタビューで、「この舞台を夢見てやってきた。自分一人ではここまでは来られなかった。この喜びをみなさんと分かち合いたい」と話していました。
かれが、次のロンドンまで続けるかどうか、分かりませんし、本人も引退をいつ切り出すのか考えているのでしょう。指導者の道を選んでもいい指導者になるものと思います。水泳は、大きな体と筋肉の力で、ぐいぐい引っ張っていく選手が多い中で、北島の泳ぎは違っていました。非常に理論的で、しかも芸術的にきれいでした。50メートルごとのストロークは、14-14-15-16で、計61回でした。1ストロークで3.278メートル進んでいるわけです。ゆっくり泳いでいるように見えました。横で泳いでいる選手と比べても平泳ぎに関しての完成度が違うように感じました。かれは、これからスポーツをめざす若いアスリートに希望を与えたことでしょう。そして、われわれ国民にも少しだけ鼻を高くさせてくれました。
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