2013年4月22日月曜日

投資より現金(2)~萩原博子

 
 
小泉内閣時代、国策として401kという企業年金が導入されました。会社によっては投資に縁がなかったサラリーマンまでもが、自らの企業年金を運用しなくてはならなくなりました。

 企業年金を社員に運用させることで、企業は不良債権を抱えずに済み、証券会社や金融機関にとっては、手数料が必ず入ることになります。


 企業と金融機関と国の三者の利害が合致して導入されたのが、401kだったわけです。しかし、肝心のサラリーマンは、かなりの人が損をすることになりました。

そもそも相場では、プロとアマが同じ土俵で勝負しなければならず、基本知識や情報、元手もテクニックもないアマには勝ち目がありません。プロのいいカモにされやすいのです。

投資信託のセールストークで、「長期的な視点で投資をすれば、リスクはそれほどない」などというのもよく聞きます。でも、実際にその投資信託の運用を任されるプロの人たちで長期的な視点で考えている人はほとんどいません。というのも、プロは3ヶ月から半年ごとに自分の成績を出さなければいけないからです。

どうしてもやってみたい場合は、本や新聞を読み、自分なりの投資理論を打ち立て自分で選んだ銘柄をシミューレーションしてみましょう。あるいは、いまは十万円以下でも買える株もあるので、何か一銘柄買って情勢と値動きがどう連動するか観察してもみるのもいい。それなら成功しても失敗しても納得できます。ともかく、自分のわかる範囲のことしかしないことです。やってみて自分には難しいと思ったら、やめたほうがいいでしょう。

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