また、日銀券とは日本のお金ですから、日本のお金である「円」が急落します。円の価値が下がれば、輸入品が値上がりします。
長期金利も当然上がります。長期金利が上昇するということは、「国が支払う金利」が急増するということで、さらに財政破綻の懸念が広がります。
藤巻氏は、結論としては、日本はハイパーインフレになるだろうと予測しています。
円資産しか持たない日本人はどうなるか
現金・預金はいまでこそ一番の安全資産と言われていますが、それは現金に価値があるデフレだからで、ハイパーインフレになると一番危ない資産になります。
1997年の韓国の通貨危機のときと同じように、社会が混乱すれば、企業もバタバタつぶれます。仕事がなくなり、保有している株の価値が大幅に下がる可能性があります。
藤巻氏は、「2、3割の確率でフジマキの言うことが起こるかもしれないな」と思うのでしたら、外貨建て資産の購入をお勧めしますと述べています。
万が一、財政破綻、またはハイパーインフレになったら、仕事から財産から将来の年金まですべて失います。国は助けてくれません。1ドル80円が300円、いや400円になれば、外貨建て資産は急勝しますから、保険として極めて有効です。
会社の倒産の場合は、雇用保険等で政府が助けてくれるでしょう。国の財政破綻の場合は、国自身が破産しまうのですから、助けを期待できません。ですから外貨建て資産の購入を保険として考えるべきなのです。
財政破綻の可能性のある国にいるのなら、「自分自身は日本から逃げなくても、財産の一部は逃がしておきましょう!」
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