2013年1月29日火曜日

藤巻健史の日本大沈没(14)


「財政破綻リスク」が注目されて、日本国債の価値に疑いが出ると、国債で担保されている日銀券の価値が急落します。お金の価値が下がるということは、ものの値段が上げることですからインフレです。

また、日銀券とは日本のお金ですから、日本のお金である「円」が急落します。円の価値が下がれば、輸入品が値上がりします。

長期金利も当然上がります。長期金利が上昇するということは、「国が支払う金利」が急増するということで、さらに財政破綻の懸念が広がります。

藤巻氏は、結論としては、日本はハイパーインフレになるだろうと予測しています。

円資産しか持たない日本人はどうなるか

現金・預金はいまでこそ一番の安全資産と言われていますが、それは現金に価値があるデフレだからで、ハイパーインフレになると一番危ない資産になります。

1997年の韓国の通貨危機のときと同じように、社会が混乱すれば、企業もバタバタつぶれます。仕事がなくなり、保有している株の価値が大幅に下がる可能性があります。

藤巻氏は、「23割の確率でフジマキの言うことが起こるかもしれないな」と思うのでしたら、外貨建て資産の購入をお勧めしますと述べています。

万が一、財政破綻、またはハイパーインフレになったら、仕事から財産から将来の年金まですべて失います。国は助けてくれません。1ドル80円が300円、いや400円になれば、外貨建て資産は急勝しますから、保険として極めて有効です。

会社の倒産の場合は、雇用保険等で政府が助けてくれるでしょう。国の財政破綻の場合は、国自身が破産しまうのですから、助けを期待できません。ですから外貨建て資産の購入を保険として考えるべきなのです。

財政破綻の可能性のある国にいるのなら、「自分自身は日本から逃げなくても、財産の一部は逃がしておきましょう!」

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