死亡・行方不明が93人に上がり住民の約1割が津波の犠牲になった岩手県大槌町赤浜地区では、。元公民館分館長の神田義信さん(66)は「堤防付近まで海を見に行き流された人もいる」と当時の状況を明かします。赤浜地区は住民の7割が漁業関係者。沿岸には海面からの高さ6.4mの巨大な堤防に上るか高台に行かないと、海の様子を確かめることは難しい。
堤防の整備は、海岸管理者である都府県が受け持っています。被災各県は国の基準に基づき、明治三陸津波など「数十年~百数十年」の間隔で起きる津波を想定しました。岩手県は大槌湾と船越湾がある大槌町に、それぞれ海面から14.5㍍、12.8㍍と震災前を大幅に上回る高さを示しました。
赤浜など沿岸部の3地区は、地震前を同じ高さ(同6.4㍍と4.5㍍)としました。
「いくら堤防を高くしても、人間の力で自然を抑えられない」と言い切ります。
国や県は堤防ありきの議論ばかり。まず安全な土地、住居を用意するのが先のはず。
津波が実際にどのような高さ、方向で来るのか予測できない。堤防の高さからは安全を導き出せない」と訴えています。
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