2011年12月10日土曜日

佐野眞一の津波と原発(16)

 「『花兄園』の赤い卵は高品質ですごく人気があった。生協から、卵アレルギーのある子どもでも食べられましたと、御礼の手紙を頂戴するほどだった。

その分、エサも特殊で体質も弱く、育はなかなか難しい。白いニワトリばかりやってる人は飼うのがいやになるほど、赤いニワトリはデリケートなんだ。それでもいろいろ工夫して、やっと商品化してきたんだ。

それもすべて原発で水の泡だべさ。地震、津波でダメならあきらめもつくよ。しかし、原発は人災だかんな。どこに怒りをもっていったらいいかわかんないっぺさ。

東電はどうしてくれっぺよ。補償で百万円をもらっても、まったく話にならん。もう大熊町でやるのは無理だっぺさ。原発の町の卵、誰が買う?東電には年間売り上げの3,年分補償してもらって、再度、どこか安全なところで事業を始めるしかねえだろうな」と「花兄園」グループのピー・エス農産取締役の平木六郎氏は話しました。

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