中国での遺棄化学兵器処理事業は総額2000億円以上のプロジェクトとされます。10月10日、中国から帰国したフジタ社員、高橋定さん(57)は、東京都渋谷区の同社本社での会見で、拘束中の不安な心境など語った。また、携帯のメールで拘束されていることを知らせたことも話していましたが、これは言わない方がよかったと思います。これからも日本人が拘束されることも多いでしょうが、そのときに携帯の類は、取り上げられるようになります。携帯は、唯一の通信手段ですので、中国では2台持っていた方がいいでしょう。拘束されると1台は、素直に出し、1台はこっそりと持っておくのです。外部と連絡がとれないのは、不安です。このときに携帯は、唯一の通信手段となります。
高橋さんは、ビデオカメラで風景を撮影をしながらレンタカーで市内を走行していて、進入禁止の看板がある軍関係のゲートの前でとめたところで拘束されたようです。この時、ゲート周辺の看板を撮っていたということですが、中国に長く駐在経験のある人にとっては、少し迂闊でした。また、こういうところを回るときには、軍か、公安(警察)の人に同行してもらう方がよろしいです。わたしたちも旅順の二百三高地を見学に行った時には、公安の人に案内してもらいました。常に細心の注意が必要です。
高橋さんの拘束中の中国当局の対応は、「好意的で、運動も積極的に勧められた」と言います。取り調べの合間などには、日本大使館から差し入れられた本を読んだり、中国のテレビニュースを見たりして過ごした。ほかの3人が釈放される前日の先月29日、それまでの軍の宿泊施設から政府系の保養所に移され、その後は取り調べがなくなったといいます。中国船長が18日間拘束されました。わたしは、ほぼ同日数拘留されるだろうと思っていましたら、高橋さんは、20日間拘留されました。これが、中国流です。
高橋さんが担当していた旧日本軍の遺棄化学兵器処理施設に関連した工事の入札準備について、フジタの土屋達朗取締役は「プロジェクト(の続行)は極めて難しい」と述べ、受注活動を中止する考えを示しました。
これも何故だろうと思います。不思議です。入札に参加したければ、参加すればいいのです。2000億に及ぶ入札を下りる必要は、まったくありません。何か悪いことをしていたなと穿って見てしまいます。
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