2010年10月23日土曜日

迷惑メールによる経済的損失(1)

 今日は日経新聞の月曜版の経済教室(鵜飼康東・関西大学教授)から、引用させて貰います。迷惑メールによって、大きな経済的損失が出ているというのです。迷惑ですが、損失はそうは大きくはないだろうと思っていましたら、そうでもないようです。

 スパムメール(迷惑メール)、個人情報などを盗み出そうとするフィッシング詐欺やスパイウェアなどが急速に普及し、大きな社会的被害を与えています。

 ほとんどのスパムメールは専門送信者によって配信されており、この点では、従来からある商品宣伝のためのダイレクトメールと同じ特徴を備えています。ダイレクトメールと大きく違う点は、送信に関する固定費用が圧倒的に小さいことであると述べています。

 ダイレクトメール1通あたりの費用は約1.21ドル(約98円)であるのに対して、スパムメールでは1通あたり約0.0005ドル(約0.4円)と当然のことながら圧倒的に安いのです。

 スパムメールを発信するためには顧客のメールアドレスを取得しなければなりません。このために最もよく使われるのは、メールアドレス収集ソフトを利用して、インターネットのウエブサイト上などに記載されているメールアドレスを自動巡回で取得する方法です。スパムメールによる経済的損失はどれぐらいあるのでしょうか。米国の調査会社などは、経済理論を用いて国民の経済的損失を推計する必要があると考えました。(明日の続く)

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