世界最大の携帯端末メーカーであるノキア(フィンランド)が、22日、米アップルの多機能携帯電話機「iPhone(アイフォーン)」で使われている通信技術がノキアの特許を侵害しているとして、米デラウエア州の連邦地方裁判所に提訴したと発表しました。なぜ、デラウエア州で提訴したのでしょう。アップルの本社は、カリフォルニア州クバテイーノ市にあります。本社のあるカリフォルニア州では、提訴しなかったようです。ノキアにとっては、デラウエア州の方が、都合がよかったのでしょうか。デラウエア州は、独立13州の一つで、法律も保守的なのかも分かりません。大西洋岸にあります。ブドウのデラウエアの原産地です。州都は、ドーヴァーです。
アップルは2007年1月9日のiPhoneで携帯電話産業に進出しました。ノキアは、これまで販売されたiPhoneの全モデルで、高速通信が可能な第3世代(3G)や無線LANなどの技術の特許を侵害していると主張しており、『アップルはノキアの技術革新に“ただ乗り”をしている』と強く批判しています。ノキアによりますと、携帯電話関連メーカー約40社は、すでにノキアと特許使用のライセンス契約をしているということです。これに対して、アップル側はコメントを出していません。これがどうなるのか予測できませんが、最終的には、アップルがノキアに対してロイヤリティを払うことで決着するのでしょう。ノキアが、これまでほっていたのは、なぜでしょう。“豚は太らせて食べろ”という言葉もありますが、アップルは徹底的に争うのでしょうか。水面下で抗議していたにもかかわらず、アップルが無視していたのでしょうか。
創業者で、一時、アップルを離れ、今はトップであるスティーブ・ジョブズ氏は、「海軍にはいるよりは、海賊であれ」と話したことがあります。また、ペプシコーラのジョン・スカーリを引き抜く時に「このまま、砂糖水を売り続けるのか、それとも世界を変えるチャンスをつかんでみる気はないか」と迫っています。いずれにしろ、強烈な個性の持ち主です。秩序を守る意識がどの程度あるのか分かりませんが、今回の件は、興味があります。これによって、アップルのスピードは落ちるのか、さらにスピードアップするのでしょうか。アップルが、勝つのを望んでいる人も多くいるかも分かりません。
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