2009年10月21日水曜日

唐招提寺の落慶法要

 「天平の甍」で知られる奈良・西の京の唐招提寺金堂の平成の大修理が終わり、いよいよ11月1日~3日、落慶法要が行われます。天平時代を思い起こさせるような華やかな儀式になるでしょう。
 今回の修理で分かったことがあります。金堂は、これまで数回の修理が行われていますが、堂内を構成する部材は、94%が創建当初のものであることが、奈良県文化財保存事務所の調査で分かりました。したがって、仏像周囲の空間は、構造的にも当初の姿をとどめているとみられています。来年は、平城遷都1300年祭が開催されます。
 また、奈良には、東京国立博物館の展示で有名になった興福寺の阿修羅像が興福寺に帰って来ました。10月17日から11月23日まで、仮金堂に安置されての公開になります。八部衆立像や十大弟子立像の現存する14体(すべて国宝)が展示されます。本尊の釈迦如来像を中心に群像が形成されて荘厳な仏教空間が再現されます。
10月24日から11月12日までは、奈良国立博物館で正倉院展が開催されます。昨今は仏像ブームですので、多くの人が奈良を訪れるでしょう。是非、好きになって帰ってほしいものです。

0 件のコメント: