写真家のアラーキーこと荒木経惟氏(69)が最新の写真集で前立腺がんであったことを告白しています。そして、摘出手術を行いました。手術後も2カ月ごとの血液検査を行い、経過を観察中ということのようです。
実は、わたしも前立腺がんです。偶然、見つかりました。最初は、尿の間隔が近くなったので、医者に相談に行きました。超音波診断を行い、指をおしりに入れて触診しますと、“かなり大きくなっていますね”ということでした。そこで、PSAという血液検査を行いますと、数字が7ありました。4以上は、がんの疑いがあるといわれています。ただし、この数字は、前立腺が大きくても大きい数字になるので、一概にがんとはいえません。そこで、念のために針生検しましょうということで、紹介された別の病院で行いました。麻酔をかけて、10本も打ち込むのです。結果は、“がんでは、ありませんでした”ということで、ひと安心でした。しかし、“前立腺が大きいので、削りましょう”ということで、尿道から、電気メス(もしくはレ-ザー)で内視鏡を見ながら相当に削りました。8日間の入院が必要でした。次に“念のためにがんの検査もしましょう”ということで、削りとった細胞を検査しました。そうすると、その中にがんがいたのです。そこの医者は、“前立腺をすべて摘出すると安心ですよ”と言い、回りも勧めましたが、これはよく調べねばと思って調べますと、ほかにも方法があることが分かりました。MRIをかけても、この程度のがんでは、映りません。5ミリ以上にならないと映らないそうです。このまま何もしないという方法もありますが、ゴルフの杉原輝雄氏の例もあります。ほおっておいて、骨にまでがんが転移していました。
結局は、手術をせずに放射線治療することにしました。今は、IMRTという最新の治療機器が出来ています。従来の放射線治療は、一方向からだけでしたが、このIMRTは放射線発射装置が、からだのまわりを回ります。これによって、まわりをやけどさせるといったこともありません。いわゆるQOL(Quality of Life)は、IMRTによる放射線治療が一番いいといいます。欠点は、38日、通わないといけないことと医療費が高いこと(健康保険は効きます)とこの機械のある病院がまだ少ないことです。放射線の照射時間は1日5分程度です。少し疲れたかなという感じがするくらいで、何の支障もありません。手術をせずにIMRTによる放射線治療をお勧めします。余談ですが、前立腺の摘出手術を行うと、わたしが聞いたところ、全員、EDになっていました。
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