2010年5月17日月曜日

ハノイの生活

 ベトナムの通貨は、13年前は、1円=100ドンでしたが、今は、1円=196ドンでした。円の価値が2倍になったわけですが、物価の値上がりが大きく、安く感じませんでした。ノキアのセールスレデイの給与が、月約1万円。ハノイでも住宅は高くなっています。案内してくれた人の家も日本円にして、4000万円ほどしたそうです。新興国は、どこも不動産が上がって庶民は困っています。ハノイは集合住宅がほとんどありません。戸建で3~4階建です。道路に面すると、ぎりぎりから立ち上げて建てます。車の駐車スペースもほとんど考えません。道路の立ち上げから、すぐに建てないと損とばかりに建てます。隣との境のスペースもまったくありませんから、ぎっしり建っています。 間口が、3.5~4mで奥行きが14mほどです。約50㎡で35万ドルですから、約3200万円です。マンションでも、1㎡=4500ドルほどしますから、50㎡では、2000万円くらいになります。土地がついている分だけ、戸建の方がいいということのようです。いずれにしろ、給与は高くないのに不動産だけは、高いということになっています。民衆の不満が、相当溜まっているように思いますが、ベトナムの人は温和です。その分、バイクに乗ると、クラクションを鳴らしまくってストレスを解消しているのかも分かりません。ちなみにバイクは、1500ドルですから、14万円程度です。若い人が、1年働いて、しかも全部貯めてやっと買えるかどうか分からない金額です。車は、駐車場もないので、個人で買うのは非常に難しいために、みな、バイクを買います。車の代わりにバイクです。したがって、家族の移動はバイクです。夫婦とこども二人は、普通の光景です。夫婦の間にこどもを挟んで乗せています。
 「ハノイも住みにくくなりました」と、ハノイの人が話します。都市計画というものがありません。為政者は失敗してもやればいいと思うのですが、失敗を怖れてかやらないようです。まだ、中国の方が、少しはましです。

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