
イエスは十字架の横木を自分で運ばねばならず、重荷を背負って何度も転んだ(マタイ27・32、マルコ15・21、ルカ23・26にて示唆されている)。ミラノ大学の法医学教授のユディカ・コルディリア博士によると、この人物の両膝には強度の損傷があり、左ひざの皿の部分にかぎ裂き状の擦過傷とともに大きな打撲傷があり、右ひざにも小さな打撲傷が有ります。
イエスは両手・両膝に釘を打たれて磔にされた(ヨハネ20・25に暗示される)。手首・足に釘で貫かれた明らかな痕があります。
イエスの脚は折られなかったが、その死を確かめるために脇を槍で突かれた(ヨハネ19・31-37)。当時は、死者は日没までに埋葬しなければならなかったため、ユダヤ人の受刑者は、日没少し前までに死亡しない場合は、脚を折って死を早められました。聖骸布の人物の脚が折られていないことは明瞭で、右脇に楕円状の傷があります。ここから、脇腹に槍を刺されたと推定されます。その傷の形状から、突いた槍は長めの木の葉の形をした穂先を持つ「ランケア」という種類の槍であったとされます。
こういうものは、本物か、偽物かということになります。この布に包まれた男性が、イエス・キリストなのかどうかは、残念ながら、分かりません。磔をされた人は、皆こういう風に布に巻かれたのでしょう。たしかにイエス・キリストを思わせる顔が浮かび上がって来ましたが、当時の痩せた人は、このような顔をしていたようにも思われます。ほかに間違いないキリストのものというのがあれば、DNA鑑定ができるのでしょうが。しかし、こういう偉人は、少し謎がある方がいいようにも思います。
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