稲盛和夫氏のJAL再生から教訓です。シャープのみなさんの参考になればと思います。
第14回日経フォーラム「世界経営者会議」では、世界の有力企業のトップらがグローバル市場で企業が勝ち抜く条件、リーダーに求められる資質などについて議論しました。
第一は、組織の目指すべきビジョンを高く揚げて示す。
第二に、組織のメンバーとビジョンを共有できる人。
第三は、人間性です。人間性を高めるだけでなく、いわゆるフィロソフィーを組織に広め、組織を同じベクトルに向ける。最後に業績が向上する仕組みづくりの能力です。
2010年2月に日航会長に就任した時には、企業再生支援機構や管財人などの手よりビジョンに相当する事業再建計画がすでにできていた。内容は給与や人員の削減、路線縮小など厳しいもので、報道でも実現性を疑う見方が多かった。しかし、私はこの計画を実行すれば日航はよみがえると考えた。
二次破綻についても指摘される中、再建をなんとしても成功させなければならない。
社内の挨拶で中村天風の言葉を紹介した。「新しい計画の成就は、ただ不屈不撓(ふとう)の一心にあり。さらばひたむきに、ただ想え、気高く、強く、一筋に」。
会社の目的を「全社員の物心両面の幸福追求」と定義した。
JALは、人として基本的なことができなかったために破綻につながった。
復活の最大の要因は倒産という死の淵をのぞいた社員が、再建を心から願い懸命に努力したからだ。
技術、豊富な資金、優秀で素晴らしい社員など、日本企業は他の国の企業に比べて恵まれている面も多いはずだ。
未来は常に不透明である。このために、ビジョンや目標を掲げ、不屈不撓の精神で集団を率いなければならない。
0 件のコメント:
コメントを投稿