2012年12月13日木曜日

宮田重樹氏の「死ぬまで寝たきりにならない体をつくる」(25)

(昨日からの続きです)

「認知症」とは、二次的な要因によって、脳の機能が全般的に、しかも広範囲にわたって障害を受け、そのために脳機能が低下することです。
初期症状も含めれば、80歳までに1割弱、8084歳で15%程度の方が認知症を患い、85歳以上になると4人に1人は多かれ少なかれ認知症の症状を見せるようになると言われています。

この恐ろしい認知症を防ぐ、あるいはその進行を遅らせるには、兎にも角にも脳への刺激にあふれる生活を送ることが大切です。認知症は脳の廃用症候群とも言えますから、日々、脳をきちんと使ってあげることが一番の予防策となるのです。

いつも決まった人と話をするのではなく、いろいろな人と話をするようにしたり、何か趣味を持つようにしたり、あるいは市販の脳のトレーニングのゲームや書籍をやってみるのも、新しいことに取り組むという意味ではいいことでしょう。

以下の3つのテストを行ってみて、自らの認知症リストを確認しておいてください。
   3つの名前の暗記テスト
まず、3つの固有名詞を何度か復唱して暗記します。固有名詞はなんでもかまいません。そ
の後、10分ほど家族などと雑談をしたあとに、先ほど暗記した3つの固有名詞を紙に書き出してみます。

【結果】
3つとも覚えていた……問題なし
2つ覚えていた……やや注意
1つだけ覚えていた……注意
すべて忘れてしまった……要注意

   時計書きテスト
白い紙に時計の文字盤を描き、1から12までの数字を記入してください。
そこに、1010分を指すように長針と短い針を書き込みます。

【結果】
何の問題もなく書ける……問題なし
文字盤や時計、針などについて問題文を再度確認した……注意
正しく書けない……要注意

   野菜、動物、国名などの連想テスト
野菜、動物、国名など、あるカテゴリーを決めて、1分間のうちにその名称をいくつ紙に書き
出せるかテストします。口頭で行ってもかまいません。

【結果(60代の場合)
15個以上……問題なし
1214……一応合格
11個以下……注意

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