2012年12月12日水曜日

宮田重樹氏の「死ぬまで寝たきりにならない体をつくる」(24)


(昨日からの続きです)

たまねぎにはチオスルフィネート(アリシン様物質)と呼ばれる辛味成分が含まれており、この成分が血液中のコレステロールと中性脂肪を下げてくれるため、老化防止に非常に効果が高いと言われています。玉ねぎについては過熱の前にしばらく空気に触れさせないと、血液をサラサラにする成分がうまく働かないようです。

野菜については効能成分が水に溶けやすいケースが多いので、極力水に晒さず、スープなどにして丸ごと食べるように工夫するといいようです。

現代の食生活では、加工食品に加えられた各種の添加物や、大量生産の野菜に微量に含まれる農薬を完全に避けることができません。大気や海水の汚染によって、私たちの体には少しずつ水銀やヒ素、鉛、アルミニウム、カドニウムなどの重金属が蓄積していきます。こうした不純物は、多くなりすぎるとさまざまな障害を引き起こします。

良質な野菜から得られる豊富なビタミン、ミネラルには、こうした体の不純物を取り除く働きがありますので、無農薬や有機栽培の野菜を選べるのであれば、そちらを選ぶことをお勧めします。
できるだけ地元で採れた野菜を選んで食べてください。
地元の野菜は、遠方から選ばれてくる野菜よりは、農薬の使用量が少ないことが多いからです。

―水分補給で、脳卒中や心筋梗塞予防の効果も
高齢者になってくると全身の水分量が次第に減っていきます。成人で体のおよそ60%を占める水分は、高齢者になると約50%にまで減少してしまいます。
感覚が鈍ってノドの渇きを感じにくくなり、腎臓の機能も低下してくるので、脱水症状になりやすくなります。

体に水分が不足した状態になると、血液の流れもドロドロになり、脳卒中や心筋梗塞の危険性も高まります。年をとったら意識して水分をとるようにし、体内の不純物の排出を促してほしいのです。
高齢者は上質な睡眠を毎日確保するように心がけましょう。
不眠を解消する第1のポイントは、ズバリ「不眠に悩み過ぎない」こと。
若い頃には67時間眠っていた人でも。45歳くらいから時間時間が短くなり始め、60代にもなると46時間程度しか眠れなくなります。

――朝の散歩で太陽の光をたっぷり浴びる
朝日が昇る時間帯に早起きし、散歩などで全身に朝の光を浴びて、体内時計をリセットすることを何度か繰り返してみましょう。
夜、寝入るときには、就寝前の30分程度は、テレビやパソコンなどの明るいものを見ず、寝室をきちんと暗くすることも大切です。
 また、毎日の運動は、不眠解消の特効薬です。

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