2012年12月9日日曜日

宮田重樹氏の「死ぬまで寝たきりにならない体をつくる」(21)


(昨日からの続きです)

 ◆腰痛ストップ運動①……立ち座り
椅子に座った状態から立ち上ったり、逆に椅子に座るときに行います。
立っている状態から、少し前傾して背中を伸ばしたまま、お尻を後ろに移動させながら膝と股関節を曲げてゆっくりと座ります。その際には、手は太もものつけ根辺りにそっと添えてください。
これを1セット当たり510回繰り返すだけです。

腰痛ストップ運動②……前かがみ
いわゆる「最敬礼」の変形です。
立った状態から軽く膝を曲げ、お尻を後ろに引きながら、背中を伸ばしたまま前傾していきます。不安があれば、手を太ももや膝に添えてください。
余裕があれば、膝を伸ばしたまま行いましょう。
この動作を、1セット当たり5回程度繰り返します。

腰痛ストップ運動③……しゃがみ込み

まっすぐに立った状態から右足を後ろに引き、背中を真っ直ぐにしたまま膝を曲げて、右膝が床につくまで腰を落とします。
そして、そのままゆっくりと元の立ち姿にまで戻します。
両足それぞれに1セット当たり5回程度繰り返す運動です。

腰痛ストップ運動④――座ったままの前傾
天に頭を引っ張られる感じて、背中を伸ばして椅子に座ります。そして、そのまま背筋をまっすぐに維持して、股関節を曲げて上体を前傾させます。
ゆっくりと元の姿勢に戻し、これを1セット当たり510回繰り返します。

すでに患っている腰痛も、ほとんどは「運動療法」で完全快復します

ほとんどの腰痛は、医師の指導の下できちんとした治療をすれば、完全に治療できるからです。
とは言え、なんでもいいからとりあえず体を動かせば、腰痛が治るわけではありません。
「介護予防トレーニング」と同じ7つのカテゴリーから、適切な運動を選んで実施を指示します。ただ、腰痛の場合には特に、「可動域改善トレーニング」(カテゴリー④)」と「日常生活動作トレーニング(カテゴリー⑦)」の2つが中心となります。

「可動域改善トレーニング」は、要するに柔軟運動やストレッチのことです。こうした運動を行って腰回りの可動域を広げると、腰痛は顕著に改善していきます。

「日常生活動作トレーニング」とは、すでに詳述した「立つ」「座る」「かがむ」「「ひねる」などの日常動作や、立ち姿・座り姿の矯正などを指しています。

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