2011年9月15日木曜日

菅氏の献金問題(1)

 これは、811日の産経新聞に櫻井よしこ氏が寄稿していたものです。以下、抜粋します。

88日の衆議院予算委員会で自民党の古屋圭司議員が菅直人前首相の献金問題を追及し、新事実を明らかにしました。

これまで、菅前首相自身の資産管理団体「草志会」が2007年から09年にかけて「政権交代をめざす市民の会」(以下めざす会)6250万円を献金し、菅前首相に民主党から12300万円が献金されていた事実はすでに報じられてきました。

古屋氏の新しい指摘は、鷲尾英一郎、小宮山泰子両議員らにまつわる疑問で、菅民主党の本質を抉り出す性質のものでした。鷲尾、小宮山両氏は07年から09年にかけて、めざす会および同会と事実上一体の市民の党(代表・酒井剛氏)776万円と960万円を献金したことが明らかになっていますが、その他に0512月に各々2500万円を市民の党に献金していたというのものです。これら大口献金の原資になったと思われる資金の流れが官報の記載から見えて来ます。

両氏の政治資金団体、「わしお英一郎東京応援団」と「小宮山泰子東京応援団」の双方に市民の党系の市議17名が、申し合わせたように個人献金の上限である150万円を寄付しているのです。その合計金額は、ほぼそのまま、2500万円ずつ、鷲尾、小宮山両氏から市民の党に献金されているというものです。

鷲尾氏らに献金した17名の市議の中に井上さくら氏の名前があります。彼女は02529日、横浜市議会本会議場で国旗を引き下ろすべく職員ともみあい、市議会を除名された市民の党の市議でした。

献金した市議17名は鷲尾、小宮山両氏への献金の他にも、めざす会や市民の党に大口献金を行っています。鷲尾氏らへの献金もほぼそのまま市民の党に渡っていることから、一連の献金は最終的に市民の党に資金を集めるための工作で、一人150万円の制限を越える違法行為である可能性があります。

鷲尾氏は一連の献金に自らは関与していないと主張しましたが、同件は市民の党による迂回献金だとの見方を示しました。

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