2011年9月8日木曜日

無気味な余震(2)

 陸側プレートに乗る東北地方の地殻は普通、海側プレートに東から押されていますが、大地震でこの力がはずれ、今も東へ引っ張られているそうです。名古屋大学の田所敬一准教授は「地殻の力は状態が一変し、大きな地震が誘発されやすくなっている」と指摘しています。こうした状態が元に戻るには10年以上かかるそうです。なにやら福島原発のセシウムを思い出します。

2004年に起きたM9.1スマトラ沖地震では、M7を超す余震が13回発生しました。5年以上たった昨年6月にもM7.5の地震が起きました。大地震を起こしたプレート境界はスマトラ沖地震と構造が似ており、田所准教授は「数年間は警戒しなければならない」と語っています。

つくば大学の八木勇治准教授は、「青森県から岩手県北部の沖合や、房総半島沖にひずみがたまり続けており、両地域では長期間地震が起きておらず、新たな震源になる可能性がある」と話しています。

一方、西日本では、南海地震の発生前後で内陸直下型地震が増えるとされています。同地震が30年以内に発生する確率は60%程度で、「陸側プレートのひずみが蓄積し、活動期に入った」とする見方も強まってきたということです。

神戸大震災もそうでしたが、直下型は、どうしようもありません。直下型ほど予知して警報を鳴らしてほしいものです。前にブログに書きましたが、中国四川地震では地震学者は予知できなかったが、カエルは予知できたとして、地震学者に給料を払うなら、カエルを飼ったほうがましだと言われていました。さすがに日本ではそこまで言いませんが、少し地震学者を甘やかしている気がします。

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