名古屋市長選、さいたま市長選、千葉市長選と自民・公明推薦の立候補者が敗れました。6月15日の自民党役員会では、麻生首相は静岡県知事選を必勝態勢で臨むように指示しました。この席で、細田幹事長が「千葉市長選はあれでも予想よりも票差が縮まった」と軽口を叩くと笹川総務会長が噛みついたそうです。「地方選であっても人選は令徹にやり、勝てる候補者を立てるべきだ」と。そして、7月5日開票の静岡県知事選がスタートしました。このあと、東京都議選(7月12日開票)があります。
静岡県知事選は、石川嘉延前知事の辞職に伴い18日告示されました。いずれも新人の4候補による争いとなりました。
立候補したのは届け出順に、無所属で元民主党参院議員の海野徹(60)、無所属で前静岡文化芸術大学長の川勝平太(60)=民主、社民、国民新推薦=、共産党公認で党県委員会常任委員の平野定義(59)、無所属で前自民党参院議員の坂本由紀子(60)=自民、公明推薦=の4候補です。
「純粋無所属」を掲げる海野候補が静岡市駿河区で開いた街頭演説で、自民党を離党し新党結成を目指す渡辺喜美元行政改革相が熱弁を振るいました。
川勝候補の同市葵区での出陣式では、民主党本部の野田佳彦幹事長代理、浜松市の遊説先では前原誠司副代表がマイクを握り、党を前面に押し出しました。
平野候補が静岡市葵区で開いた街頭演説では、共産衆院国会対策副委員長の佐々木憲昭衆院議員が「県民本位の県政に流れを変えよう」と訴えました。
坂本候補の出陣式などでは、中山恭子首相補佐官、野田聖子消費者行政担当相の自民党女性国会議員が応援。石川前知事も支援を表明しました。
メデイアでは、自民・公明と民主の戦いといわれていますが、分からないのは、無所属で元民主党参院議員の海野徹氏です。自民・公明と民主の間に割って入った形ですが、支持基盤からいくと、民主党などの推す川勝候補の票を食いかねません。民主党としては辞退してほしかったのでしょうが、海野氏は立候補を固辞したのでしょう。気持ちが分かりません。勝てるはずがありません。わたしの読みでは、川勝候補が勝つと思っていますが、困ったものです。
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