2009年6月11日木曜日

森田健作千葉県知事を告発

 3月の千葉県知事選で当選した森田健作氏が、自民党籍のまま政治資金を調達してきたことが明らかになり、県議らが告発するなどの行動をしています。
 森田氏は、国会議員退任後も自民党の「東京都衆議院選挙区第二支部」の代表を続け、支部で得た企業献金を自らの政治資金管理団体「森田健作政経懇話会」に流していたことが分かりました。
 政治資金規正法には、「会社、労働組合、職員団体その他の団体は、政党及び政治資金団体以外の者に寄付をしてはならない」と定められています。政治家個人や資金管理団体は企業献金を受けられません。しかし、これにも抜け道があって、政党支部を迂回して、企業献金を政治家の資金管理団体に回す方法があり、森田氏はこれを使いました。
政治資金規正法については、抜け道を使ったために、大丈夫かも分かりませんが、森田氏は「完全無所属」を謳い文句にして当選しました。しかし、お金の流れからも、自民党員であったわけです。それが、「完全無所属」では、明らかに公職選挙法違反でしょう。県議らは、千葉地検に告発しました。学歴詐称では、山崎拓氏を破った古賀潤一郎衆院議員がいます。アメリカの大学を卒業したとしましたが、実際は在籍しただけで、卒業はしていませんでした。しかし、辞職に追い込まれました。サッチーこと野村佐知代さんも検察に告発されました。不起訴になりましたが、その後、政治には一切進出していません。古賀氏、野村氏よりも公職選挙法違反の性格が強いように思います。

森田健作氏への政治資金の流れを示します。

年  自民党東京都衆議院選挙区   森田健作政経懇話会への
   第二支部への企業、団体から  第二支部からの寄付金
   の寄付金
2004  5475万円          4388万円
2005  6789万円          8057万円
2006  2069万円          1420万円
2007  1852万円          1164万円
   (4年計1億6185万円)    (4年計1億5029万円)

本題とは、関係ありませんが、森田氏程度でも、これだけの資金が集まるのです。小沢氏の10年で3億円をマスコミは巨額と言いましたが、森田氏が集めた資金も10年では、3億円近くになります。どういう判断基準でしょう。小沢氏と森田氏では、政治に関する経歴も大きな差があります。やはり、与党にいれば、この程度の議員でも、野党の党首ほどの資金が集まるということです。また、勝手に個人の政治団体に移せます。まったくのザル法です。
 お金は、自民党を看板にして集めておきながら、選挙のときは、「完全無所属」とするのは、あまりに姑息といえます。検察の結果を待ちたいと思います。
 そのほか、森田氏は、政治資金規正法が緩和される05年にドン・キホーテから650万円、06年には360 円をもらっています。当時、ドン・キホーテの外国人の持ち株比率は5割を超えていましたので、明らかな政治資金規正法違反です。森田氏は、知らなかったですまそうとしています。法律を作る国会議員が知らなかったでは、恥の上塗りです。
 そのほか、幸福の科学からも支援を受けていたり、40年間も無段であったのに剣道2段と称していました。知事になった時にテレビのインタビューで「何をするのですか」と、問われて「これから、勉強する」と言っていました。選挙民は、何を判断基準に選んだのでしょう。心配になって来ます。

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