2009年6月8日月曜日

静岡知事選に川勝平太氏が、民主党から出馬

 民主党は4日、7月5日投開票の静岡県知事選に静岡文化芸術大学学長の川勝平太氏(60)を擁立する方針を固めました。川勝氏が5日にも立候補を表明するのを待って、推薦を決めます。
 静岡県知事選には、自民党の坂本由紀子参院議員(60)が出馬を表明しており、自民、公明両党が推薦する見通しです。したがって、同知事選は与野党の全面対決の構図となり、勝敗は、次期衆院選に大きな影響を与えそうです。いずれにしましても、大きな注目を集めそうです。
 知事選には民主党を離党した海野徹元参院議員(60)も出馬表明していますが、民主党と連合は川勝氏を支援する方針を固めています。川勝氏には、小沢一郎代表代行(選挙担当)が5月末に都内で出馬を要請しました。民主党の静岡県選出国会議員も接触を重ねており、川勝氏は既に選挙公約作りに着手しているといいます。
 それにしても、川勝氏がよく民主党から立候補したものです。さすが、小沢氏と言うべきかも分かりません。かれは、出身は京都府で非常に品のいい顔をされており、発言も頭の良さと品の良さが滲み出ています。テレビなどで見られた方も多いと思います。1948年生まれですので、今年61歳で脂も乗っています。かれの経歴から見ますと、自民党から立候補するとばかり思っておりました。早稲田大学政治経済学部卒業後、同大学経済学部研究科博士課程修了、オックスフォード大学哲学博士で、早稲田大学政治経済学部教授を経て、平成10年より現職です。故小渕首相主宰「21世紀日本の構想」懇談会の中心メンバーでしたし、国土審議会委員、国交省圏域部会委員、教育再生会議委員と国の委員を務めています。
 かれが提唱しているのは、農的ライフスタイル、定年帰農などです。生活文化・農村文化の定着にも熱心です。現住所は、長野県です。かれの言う“生活の55年体制の打破”とは、『1955年に今の都市基盤整備公団の前身の日本住宅公団が設立され、「団地」という名の集合住宅がつぎつぎ建てられ、ついに日本人の3人に1人が「2DK55型」と、その変種の箱住みスタイルになった。その結果、日本の都市景観は画一的になり、金太郎飴といわれる都市景観になった。「2DK55型」などを柱とするこの住生活のスタイルを、「政治の55年体制」になぞらえて「生活の55年体制」と名づけました』。また、“サラリーマン小作のすすめ”も推奨しています。静岡は、空港も開港しましたし、東京と名古屋の中間で、川勝氏の提唱する帰農を実現するにも適している土地かも分かりません。県知事選では、自民・公明の推す坂本氏を圧倒的に破り、国政選挙に弾みをつけてほしいものです。

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