2013年12月26日木曜日

米スタンフォード大学 星岳雄教授の発言

星岳雄教授
  「アベノミクスが成功する確率は12%、88%の確率で失敗する」と断言したのは、米スタンフォード大の星岳雄教授です。東大卒業後、マサチューセッツ工科大で博士号を取得しました。20年以上米国を拠点にし、日本経済の研究者で知らない人はいないという著名学者だそうです。その星教授が1021日に東京のスウェーデン大使館で講演し、冒頭のような“爆弾発言”をしていました。

日本のメディアは発言を“黙殺”。これまで全く報じられていません。アベノミクス擁護の『空気』を読み、経済学の『論理』に基づく発言を控える者が多いようです。自分の節を曲げて、従っているとすれば、情けない話です。

講演で星教授が指摘したアベノミクス失敗の主な理由はこうです。

「アベノミクスの成長戦略は、行動すべき分野がメチャクチャに多過ぎる。しかも、明確な優先順位が付けられておらず、焦点が定まっていない」「『有望とされる産業』を政府が選ぶのは、インターネットがなく、米英のコピーをすることが経済成長をもたらした時代ならともかく、今日では無理だ。現在の政府は、どの産業が将来に栄えそうかを民間よりも知り得る立場にはない。その最悪の例は『クール・ジャパン』戦略だ」「成長戦略は明確な数値を掲げた指標が必要である。しかし、5年以内の数値的な指標が設けられているのは、改革分野のわずか19%だけだ」

と、まさに当を得ています。

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