2013年12月21日土曜日

朴大統領のコウモリ外交

  1128日、ソウルで開かれた中韓国防次官級戦略対話では、韓国側が防空圏の変更を求め、この問題を協議する機関の設置を提案したのに対し、中国側は韓国側の要求や提案を拒否・黙殺する“ゼロ回答”で応じました。

1130日には、中国軍が韓国軍に対し、東経124度の西側で活動しないよう要求していたことも分りました。「東経124度」は中国が北朝鮮との間で取り決めた海上境界線で、中国が韓国を北朝鮮と同様に“支配下”に置こうとしている実態が明らかになったと言われています。

中国国営新華社通信系の情報サイトは1128日、「日本に向けての措置なのに、なんで韓国がしゃしゃり出てくるんだ?」と語っています。

朴政権としては、米国に同調すれば中国の怒りを買い、中国に融和的な態度を示せば米国から裏切りとみなされる「コリア・パラドックス」(朝鮮日報)に陥っているといわれています。

ジャーナリストの室谷克実氏は、「朴氏は、米中の間で中立を維持したいと思っている。しかし、韓国は米国と同盟関係にあるので、そんなことできるはずもない。結局は、『コウモリ外交』に過ぎない」と言下に切り捨てています。

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