2013年12月11日水曜日

絶対権力のおぞましさ

  米最高裁のルイス・ブランダイス判事はかつて「殺菌には日の光に晒すのが一番だそうだ」と語りました。
  確かに「秘密」という菌を陽光と外気に晒す、つまり世間に暴露することは社会を健康に保つ上で欠かせない作業です。

秘密を保とうとする者たちは利害の一致という強固な輪で内を固め、秘密を外に漏らすまいとしています。よって秘密は彼らが仲間割れを起こすか、秘密の輪に加わっていた者の一部が死ぬかしないと、世間に暴露されることはあまりありません。

特定秘密保護法案は30年どころか60年を過ぎても、秘密としてきた事実を原則公開しないことになっています。

権力によって、具体的には警察や自衛隊、刑務所という暴力によって、ある事実を「特定秘密」と指定し、「特定秘密」を漏らす者、「特定秘密」について取材・調査しようとする者、「特定秘密」を公開しようとする者を罰するというのは、社会にとって有毒、有害な菌を思いのまま繁殖するにまかせることになります。

「安倍政権は何をトチ狂ったか今という時代に腐朽必至の絶対権力をでっち上げようとしている。安倍首相は頭が悪く、いまだに2ケタの掛け算ができないそうだが、暗愚の宰相による絶対権力など、考えるだけにおぞましい。
その上、日本維新の会とかみんなの党、民主党などは反対するようなふりをして実質的に賛成し、成立に力を貸そうとしている。こういうヌエのような小ずるい政治家を選んだ選挙民が悪いのだが、こいつらには、自分が歴史の中で恥ずべき役割を果たしたと、いつか振り返る日が来るという想像力が働かないのか」と溝口敦は語っています。

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