2013年12月18日水曜日

ベトナム訪問で謝罪しなかった朴大統領

 韓国の朴槿恵大統領は97日から5日間、ベトナムを訪れました。しかし、滞在中、朴大統領の口からは、ベトナム戦争中に南ベトナムに派兵された、約30万人の韓国兵が犯した婦女暴行や住民虐殺への謝罪は一切ありませんでした。

 朴大統領は就任以来、日本に対し「過去を直視せよ」と迫り、815日の光復節の演説でも、「過去を直視する勇気と相手の痛みに対する配慮がなければ未来を開く信頼を重ねていくことは厳しい」と述べ、強く日本を非難しました。だが、韓国兵に暴行されたベトナム人女性や虐殺されたベトナム人遺族に、「過去を直視する勇気と相手の痛みに対する配慮」を示すことはありませんでした。

 韓国は「従軍慰安婦」を「性奴隷」と決めつけたり、数を故意に膨らませたり、「軍による強制連行」説を捏造したり、慰安婦像をあちこちに建てたりして、日本の名誉を傷つけ、日本を貶めるのに使っていることは、世界中のひとが知っています。

 この問題に関する韓国の国内事情は実は複雑で、統合進歩党をはじめ左翼政党、左翼労組、左翼教祖などが北朝鮮の指示ないしは意向をくんで日韓の亀裂を画策してきたといわれています。この「従北勢力」に韓国挺身隊問題対策協議会という組織があり、慰安婦問題を執拗に掲げて慰安婦像をソウルの日本大使館前に設置したり、慰安婦への補償を要求したりしているとされます。

 この9月初めには、先の統合進歩党関係者3人が内乱陰謀容疑で国会決議によって逮捕されています。首謀者の李石基容疑者は5月の秘密集会で、有事(北からの指示など)に備えて武器を収集し、石油、通信施設の襲撃準備をすべきことなどを協議していたという驚くべきことがあったようです。。

 歴史体験が異なる国民が歴史認識の相違を簡単に解決できるわけがありません。

 独-仏、ドイツ-ポーランド、日本と東南アジア諸国の間の和解などが進んでいるのも、歴史問題を政府レベルで議論することを封印し、民間レベルで進めてきたからです。

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