産経新聞で面白い記事を載せていました。母親から子供に引き継がれる遺伝子「ミトコンドリア(mt)DNA」の型の分布から、母方のルーツが「縄文系」の人と「弥生(渡来)系」の人の構成比を求める計算式を住斉(すみ・ひとし)筑波大名誉教授が考案しました。東北、飛騨、美濃、北九州、宮崎、沖縄、首都圏の7地域、約3000人を対象に調査しました。
この結果は、次のとおりでした。
| 弥生系 | 縄文系 |
首都圏 | 71% | 29% |
東北 | 25% | 75% |
飛騨 | 31% | 69% |
美濃 | 60% | 40% |
北九州 | 48% | 52% |
宮崎 | 36% | 64% |
沖縄 | 4% | 96% |

縄文人が住んでいたところに弥生人が侵入してきたとすると、弥生人の比率が高いところは、縄文人を消滅させたのではないかなどと、物騒なことを考えてしまいます。弥生人の男性が縄文人の女性を襲ったと仮定すると、北九州のように50%程度のはずです。やはり縄文人を殺戮したのではないでしょうか。
縄文式文化といえば、火炎土器を思い出します。あの芸術性は、どうでしょう。これに比べて、弥生式土器の芸術性のない淡白なこと。縄文系の人の方が、芸術的センスがあるのでしょうか。11月の日本人類学会で発表されるので、もっと詳しい分析結果が出ることでしょう。楽しみです。
0 件のコメント:
コメントを投稿