
たばこの大幅値上げを日本たばこ産業(株)などは、反対しています。値上げすると困る人もいるでしょうが、たばこの喫煙と健康の因果関係が、明確になっている現在、やはりたばこは、止める方向にもっていくべきと思います。麻薬は禁止して、たばこは、なぜ認められるのでしょうか。麻薬を保有していると、量によっては、死刑の国まであります。禁止すると、カポネ時代の禁酒法のようになって、闇で儲ける悪い人間が出てくるという人もいます。それなら、たばこを貴重品にして、滅多に吸えないというぐらいまで、高くする以外にないのかもしれません。
厚生労働省研究班によると、たばこを1箱1000円にすると、その後20年間でたばこが原因となる死者を約6万人減らせるそうです。悪名高い厚労省の発表ですので、眉に唾して、かからねばなりませんが、一考には価するでしょう。研究班は、1箱500円、700円、1000円の場合で、禁煙成功率が、低、中、高、最高の組み合わせで、12パターンを設定して、効果を見ています。禁煙成功率が、現状の「中」として、1000円に値上げされた場合、死者は5万9000人減少。700円の場合、4万4000人、500円の場合は、2万人の減少ということでした。
現在、禁煙を試みる人の7割以上が自力で行っているそうです。効果を上げるには、値上げと並行して、成功率の高い禁煙治療の普及が不可欠だとしています。
「王様とわたし」のミュージカルの故ユル・ブリナーは、ブロードウエーで通産4625回の公演をしましたが、かれは65歳で肺がんの合併症で亡くなりました。ヘビースモーカーでした。
9万人規模で、中高生にアンケートをとったところ、「喫煙している」が、全体の5%でした。かれらもたばこが、1箱1000円になったら、やめると言うのが、約4割でした。中高生の喫煙は、体の成長にも支障が出るので、やめさせるためにも、1箱1000円以上にしないといけないでしょう。与党は、選挙も近いために、1箱500円を検討しているようですが、こういうみみっちい値上げの仕方では、喫煙者は減りません。
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