昨年来、わたしが警告を鳴らしていたように携帯端末の出荷が大幅減になっています。8月は、前年比48%減の216万6千台です。7月も29%減でした。携帯電話会社の新販売方式による出荷の減少を多くの調査機関や専門家と称される人たちは、10%減程度と想定していました。日本人は、厳しいことには、目を逸らしたがるようです。単純に考えて24か月の割賦販売に変わったわけです。これまでの買い替えが約11ケ月であったことを考えますと、ざっと2分の1となります。10%程度で済むはずがないのです。わたしは、今年のハイテクセミナーでも20~30%になると予測しました。すなわち、年間の出荷台数は、3500万台~4000万台に落ち込むのです。 これからの携帯端末メーカーの生きる道は、 ① 撤退する・・三菱電機 ② 合併する・・三洋+京セラ、以前には日立+カシオ ③ 縮小する・・いずれ撤退 ④ 海外進出・・シャープ しかありません。しかし、多くのメーカーがぬるま湯に浸かったままです。いずれ風邪をひき、肺炎にかかり、死んでしまいます。まだ元気があるうちに手を打たないのでしょう。マスコミは、これを官製不況と呼んでいますが、これもおかしな話です。この道は、再び戻れません。ソフトバンクの孫正義社長は、「加入者が減っているわけではないから我々携帯電話会社には直接の影響はない」と冷静に構えています。これは、言ってはいけない言葉です。携帯電話会社にとって、携帯端末メーカーやコンテンツメーカーは、自分の足腰です。これが弱くなると、必ず自分自身も弱って来ます。 メーカーの収益は急速に悪くなっています。携帯端末メーカーは自力で生き残りを図るべきです。国内向けには、iPhoneを凌ぐ端末を作り、携帯電話会社に高く売りつけるのです。もしくは、自社製品の携帯端末を使うユーザーの通話料金の数パーセントを貰うというような交渉をすべきです。そして、もっと海外に進出すべきです。国内は、横這いか減少傾向にありますが、世界は相変わらず20%以上の成長を保っています。日本の25倍以上の市場があるのです。われわれの先輩は、大いなる苦労をして、今日の繁栄を築きました。われわれももう一度原点に帰って、チャレンジしようでは、ありませんか。