2010年7月28日水曜日

中国人力士の蒼国来が来場所、新入幕か

 モンゴル共和国から、白鵬をはじめ、多くの力士が日本に来ています。今場所は、安美錦が休場したために、とうとう幕内は外国人力士の方が多くなりました。もちろん、これは野球賭博事件で多くの日本人力士が謹慎をして休場したということがありますが、それにしても日本人力士は、弱くなったものです。

 かねがね不思議に思っていたことがありました。モンゴル共和国と中国のモンゴル自治区は、同じモンゴル民族です。もちろん、部族は異なるでしょうが、どちらもモンゴル相撲をとります。あれだけ、モンゴル共和国から力士が来ているのであれば、なぜ中国のモンゴル自治区からは、来ないのだろうと思っていました。そうしたら、蒼国来という力士が十両にいました。十両東3枚目で、今場所8勝です。十両で彼よりも上位の力士は、成績が良くありません。西3枚目の将司は、十両優勝しましたので、入幕が確実です。しかし、幕内の西14枚目の隠岐の海が全休で十両に落ちるでしょうし、玉飛鳥は、東16枚目で5勝10敗、翔天狼も西16枚目で5勝10敗、15枚目の武州山、北勝力は、8勝7敗で勝ち越しました。幕内から落ちるのが3人で、上がるのが、3人で、中国人初の幕内力士が誕生しそうです。

 中国人力士では、清乃華が1974年の名古屋場所で十両になりましたが、残念ながら幕内には上がれませんでした。また、清乃華は、両親は福建省生まれの中国人でしたが、本人は大阪市の東成区で生まれています。蒼国来は、フフホト出身ですから、中国人力士の2人目というのは、かわいそうな気がします。それでも、中国人初の幕内力士というのは、蒼国来が初めてとなります。かれが成功すると、内モンゴルからも日本に来る力士が増えるかも分かりません。蒼国来もモンゴル相撲の出身です。モンゴル共和国のモンゴル相撲と内モンゴルのモンゴル相撲は、多少違いがあるそうですので、両者の対決を興味深く見たいものです。

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