2010年7月7日水曜日

貴乃花親方の退職届

 日本相撲協会は相撲賭博で、激震が走っています。一応、名古屋場所を開催するために絆創膏を貼ったような処分でした、しかし、厳しいということを世間に示さなければということで、大嶽親方を解雇以上、大関琴光喜関を解雇としました。そのほかの力士も名古屋場所を休場とする謹慎処分を行いました。また、白鵬も花札をやっていたということで、処分はありませんでしたが、公開で謝罪をさせられました。
 たしかに大嶽親方の掛け金は、大きかったようで、負けが3000万円程度に達し、これを琴光喜関が肩代わりをやったようです。やった相手が、暴力団関係者ということもよくありませんでした。賭博の利益が、暴力団の資金源になったということです。今回は、以前の麻薬よりもましだったかも分かりませんが、それにしても、よく問題を起こします。
 相撲協会には、以前から、八百長問題などもありましたが、結局、大きな問題にならないままに闇に葬られて来ました。もともと、臭いものにはフタをという体質がありますし、お金に関してもごっつぁん体質が残っています。
 今回は、野球賭博の問題と、白鵬らの花札とは、別にすべきでしょう。野球賭博は、社会的にも問題が大きいので、厳罰で臨むべきです。大嶽親方、琴光喜関の処分も仕方がないでしょう。特に大嶽親方の場合は、親方として、力士を指導する立場にあり、弁解の余地もありません。琴光喜関については、どうでしょう。世間へのみせしめのために解雇にした感じがします。今回、貴乃花親方のみが、理事会で琴光喜関の処分に反対しましたが、外部委員によって却下されたそうです。貴乃花親方の案は、反省もしており、これまでも日本人最高位で頑張って来ているので、幕下付け出し、あるいは十両の一番下から、やらせたらどうだというものでした。琴光喜関は、まだ34歳で、人を殺したわけでもありません。やり直しのチャンスを与えたらどうでしょう。よくプロ野球選手が、戦力外通告を受けて後、恐喝などで、つかまっています。
わたしは、貴乃花親方の提案に賛成します。貴乃花親方は、これが、受け入れられなかったために、相撲協会に退職届を出しました。武蔵野理事長は、受け取らなかったようですが、現役時代も相撲人気を支え、現在もさまざまな提案をしている貴乃花親方が相撲協会を辞めると、情熱を持って相撲道を鼓舞するひともいなくなります。影響も大きいでしょう。
そうなると、日本相撲協会は、国際相撲協会に看板を替え、国技とかの呼称もやめ、財団法人資格も返納すべきでしょう。当然、NHKも年間30億円も払って、中継することは許されません。
 貴乃花親方が琴光喜関をかばったのは、先の理事選で貴乃花親方に1票を入れてくれたからと言う人もいますが、貴乃花親方が大相撲に真摯に取り組んでおり、琴光喜関の解雇を惜しいと思い、かつかれの今後を心配してのことだと思います。貴乃花親方には、エールを送りたいと思います。もっと相撲協会の改革に取り組んでほしいものです。
 わたしの気持としては、名古屋場所は、いったん休んで、もっと真剣に考えた方がいいように思います。特別調査委員会の調査時間も短過ぎます。なにも明らかになっていません。武蔵川親方も9月場所には、理事長に復帰して従来通りやるでしょう。元の黙阿弥です。この機会に若い理事長を選出してもいいでしょう。メデイアもしっかりせねばなりません。スケープゴートを2人作って、あとは謹慎、しかも一場所では、何の解決にもなりません。

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